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オーディオ変調テスラコイルキットを解剖する

この記事は Elchika の記事オーディオ変調テスラコイルキットを解剖する | elchikaの転載です。

AliExpress で購入したテスラコイルキットを作ってみました。 f:id:mtyk1:20200315165632j:plainf:id:mtyk1:20200315171653j:plain

いちばん大変な2次コイルは、既に巻いたものが入っていましたので、基板の通りにはんだ付けするだけで簡単にできてしまいました。 ただ作るだけというのも芸がないので、回路図を起こして動作原理を解剖してみます。

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オーディオ変調テスラコイルキット

BD243で駆動される、回路の下半分は、いわゆる slayer exciter と呼ばれる極めて簡単な自励式発振回路です。 D1はQ2のベース・エミッター間を逆電圧から保護するためにあるので向きが逆なのですが、キットが実際そうなっているので仕方がありません。

オーディオ変調をする仕組みは、乗算回路による振幅変調となっています。いわゆるコレクタ変調です。 80NF70というMOSFETが1個だけという男らしい増幅回路が使われています。おかげでこちらにも放熱フィンが付いています。 オーディオ入力のグラウンドは、回路全体のグラウンドからは浮いていますので、絶縁させなければなりません。間違っても音楽プレーヤーとテスラコイルの電源を共通にしてはいけません。 C1は電解コンデンサーなので極性があるのですが、ここでも向きが逆です。本当に大丈夫なのか心配になってきます。

大体の動作原理は理解できました。頑張れば自分でも作れそうな気がしてきましたね。